Schüco におけるサステナビリティ
サステナビリティとは、一過性のトレンドではなく、Schüco の理念です。我々にとって、持続可能性の高い行動をすることは義務であり、より良い社会を創り出すモチベーションとなります。つまり、「Motivation Green-社会のグリーン化を実現するためのモチベーション」なのです。 Schücoは建設業界の一員として、持続可能社会への長期的な責任を負い、我々が提供する製品やサービスを通じて、より持続可能な世界を実現するため取り組んでいます。私たちの使命は、建設業界においてサステナビリティのパイオニアになることです。
サステナビリティとは、環境や気候保全に関することに留まらないと、私たちは考えます。
サステナビリティは、地球上で暮らす人々がより良い生活を行う上で大切です。だからこそ、国連が制定した持続可能な開発目標に同調して、私たちの専門性、品質に対する理解、そして、素晴らしい建物を作るための情熱によって、これらの目標に到達できるように日々の事業運営を行っています。 私たちが地球へ与える負担を考えれば、いくつかの点において既に限界を超えた状況にあるのは明らかです。私たちがこれまでの行いを改めなければ、私たちの生活や経済の土台が危機に瀕します。すなわち、私たちには、サステイナブルなビジネスを行う以外の選択肢はないのです。
持続可能な開発目標に対する私たちの貢献について、より詳しく知る
「現状では、すでに気候変動の最悪のシナリオを超えてしまっています。だからこそ、すぐに行動しなければなりません。環境保全と資源を守ることは、今を生きる我々の重要な義務です。そして、今すぐ変化を起こすことは私たちに課された責任です。建設業界はエネルギーの節約とリサイクル可能な製品を提供することで、この問題に大きく貢献することが可能です。」
包括的アプローチ:6つの活動領域を通じて
サステナビリティとは、気候や環境保護に留まらず、様々な領域にまたがる課題であると考えています。したがって、今私たちが利用できる手段を用いて、すべての分野で良心的に行動することは、我々に与えられた義務なのです。 サステナビリティとは抽象的なアイデアではなく、環境、製品、事業開発、サプライチェーン、従業員、社会と定義された、6つの行動領域それぞれにおいて毎日取り組むべき議題の具体的な項目です。 一度にすべてを行うことはできないため、私たちは6つの活動領域に加え、6つのプロジェクトを定義しました。そうすることで、我々の各取り組みの焦点を絞り込むことができ、そして、現在それらが私たちの主な活動の焦点となっています。 ここでは、各活動領域に対して、それぞれ1つずつの重点取組課題を設定しました。
Schüco における重点取組課題
ゼロ エミッション
ゼロ エミッション
活動領域:環境
この「環境」という活動領域では、気候保全、水や排水、生物多様性や土地利用、廃棄物、エネルギー利用の領域に焦点を当てています。私たちのサステナビリティ戦略においては、特に気候保全と資源の保護に焦点を当て、WWF との協力しながらこれらの課題に積極的に取り組んでいます。
重点取組課題:ゼロ エミッション
当社の重点プロジェクトの1つである、「ゼロ エミッション」は、特に二酸化炭素排出量削減を目標としており、地球温暖化を1.5℃までに抑えることを目指すパリ議定書に合わせたものです。我々は、この目標達成のため、基準年とする2018年に比べて、全体の排出量を2025年までに30%減らし、さらに、2040年までには環境に対して有害なガスの排出を一切行わないようにしたいと考えています。これらの野心的な目標は、WWF と共に設定したもので、その有効性は Science Based Targets initiative(SBTi/ 科学的根拠に基づく目標設定)によって検証されています。
循環型モデルを目指す
循環型モデルを目指す
活動領域:製品
Schücoは、我々の製品やサービスを通じて持続可能な社会の実現のために貢献することが大切であると考えています。これが、私たちと、その他の業界や企業との大きな違いです。 我々は、これからも資源やリサイクル可能な製品の開発を行うことで、持続可能な社会の実現に取り組んでいきます。この活動を通して建物を継続的にサステナブルなものへと改善することは、未来の世代に役立つと考えています。
重点取組課題:資源の循環
我々の重点取組課題である「資源の循環」の核となるのは、建物自体が原材料ストックになるという考え方です。だからこそ、この取り組みでは一方通行の工法から循環型の工法へ、すなわち、原材料循環への転換を積極的に推し進めています。私たちは、使用後に原材料サイクルに簡単に戻せる再利用可能な製品の数を増やし続けていきたいと考えています。このような取り組みが、我々の循環型経済の拡大への貢献であり、価値ある資源の責任ある使用を促進させる手段であると考えています。
革新的ビジネス
革新的ビジネス
活動領域:事業開発
当社の活動領域である事業開発には、サステナビリティに明確に焦点を当てたビジネスモデルや革新的製品で当社のコアビジネスを補足すること、そして、当社の製品や原材料に対する研究や開発を促進することが、含まれます。それらを実現するために、私たちは、気候変動の進行により引き起こされた顧客ニーズの変化に対応しています。新しいニーズとしては、新しいソリューションやマインドセットの一新が求められています。
重点取組課題:革新的ビジネス
ここでの「革新的ビジネス」とは、ただの挑戦だけでなく、イノベーティブな事業開発のための大きな機会と捉え、建設業界がサステナブルに変わることを前提としています。 我々は、Schüco のコアビジネスにサステナブルな製品やサービスを追加することで、この機会を捉えようとしています。持続可能なビジネスモデルと合わせて、この取り組みを行うことで、会社全体の将来への焦点の当て方を強化することができます。
責任ある原料調達
責任ある原料調達
活動領域:サプライチェーン
建設業界は、アルミニウムや PVC などの資源や材料に依存しています。Schücoは、グローバルなサプライチェーンを持つ企業であるため、重要なサプライチェーン関連の活動領域は複数存在します。我々はこれら全ての領域において、温室効果ガスの削減、責任ある調達方法の追求、人権や環境の保護、そして、サプライヤーとの良好な関係維持に焦点を当て、それぞれの課題に取り組んでいます。
重点取組課題:責任ある調達方法の追求
Schüco の重点取り組み課題の1つである、「責任ある調達の追求」では、原材料が環境的、社会的に配慮した方法で取り扱われているかについて、サプライチェーンのあらゆる部分において精査されることを目指します。そして、サプライヤーと密に連携を取ることで、プロセスに携わる人々の人権や環境が保護されていることを確認し、我々のサプライチェーン全体を責任ある形で管理することを目指します。
公平性のある企業
公平性のある企業
活動領域:従業員
従業員に対する活動領域では、安全な職場、公平な労働条件、健康、そして、従業員にとって安定した雇用を提供することが最優先事項として設定されています。さらに、イノベーティブな労働環境の提供、差別の排除も大切だと考えています。そして、私たちは、多様性、団結、人間的成長のために尽力していきます。なぜなら、未来を一緒に形作るには、これが唯一の方法だからです。
重点取組課題:公平性のある企業
私たちの重点取組課題である「公平性のある企業」においては、安定した雇用を提供すると共に、すべての従業員に公平で平等な対応を保証する雇用者であるべきであると考えています。これを会社の基盤とし、理由にかかわらず、いかなる種類の差別も許容せず、従業員の多様性や不均一性を奨励していきます。そのために、当社では多様性指数を開発しており、具体的な目標や手法を設定するために使用する予定です。
Good Citizen(良き市民)
Good Citizen(良き市民)
活動領域:社会
Schücoは、企業として果たすべき社会的責任を常に意識し、社会全体を活動領域として、日々の事業活動に取り組んでいます。 世界中に拠点を構える当社は、活動する地域やそこに住む人々に配慮することは当然ながら、地域を超えた世界規模の持続可能社会のためのイニシアチブを支援しています。また、我々の主要パートナーである WWF と共に、建設業界をより持続可能なものにするための活動も積極的に推進しています。
重点取組課題:Good Citizen(良き市民)
重点取組課題:“Good Citizen”(良き市民)の一環として、我々は一企業として、より良い社会作りに貢献し、企業の責任を担う必要があると考えています。これは、雇用創出と安定した雇用の維持だけに限りません。社会的イニシアチブを支援すること、社会への貢献度が高い団体との連携を推進すること、社会問題に取り組むことなども含まれます。私たちは、コーポレート シチズンシップ戦略を発展させることで、これらの活動をさらに推し進めていきたいと考えています。
未来のために高い透明性そして、効果の見える行動を
Schücoは、意図的に高い目標を掲げ、その達成を目指しています。 当然ながら、我々は全ての課題に対する回答は持ち合わせてはいません。しかし、公平な視点を持ち、効果的なコンセプトを開発し、そのコンセプトの実現に向け、日々業務に取り組んでいます。そして、私たちのそれらの取り組みについて、進捗状況を隠すことなく、皆様に共有しています。このような新たな取り組みについては、すでに確立された方法があるわけではないので、失敗することもあるでしょう。ただ、本当に大切なのは、それらの失敗から得た学びを新たな挑戦に活かすことで、継続的な改善へとつなげていくことです。自分の力だけでこの世界を救える人はいません。しかし、私たちは社会の一員として、何か問題に直面した際にその状態を改善する責任を負っていると考えています。だからこそ、私たちは力を合わせて、日々変化を生み出しているのです。