サーキュラーエコノミー:循環型への移行
Schüco では「建物は、将来のための原材料のストック」だと考えています。だからこそ、閉鎖型のリサイクルプロセスのような一方通行型から、循環型の建材開発へと移行を進めています。その事例の1つが、Cradle to Cradle® 認証を受けたシステムの開発です。
循環経済とは、一体何なのか?
循環経済においては、原材料はその性質を失うことなく、使用フェーズ後もその寿命が続いていきます。そのため、循環型経済モデルにおいては、かつては建設廃棄物と考えられていたものが、質の高い新品を作るための原料として使われます。例えば、あるファサード ユニットが、製品サイクルに再び追加され、同様の品質の建材へと改めて加工される場合などが、一例として挙げられます。 高まる資源への需要を満たすと同時に、廃棄物を最小限に留めるため製品や原材料の再利用を促すため、利用フェーズが終わった後に製品をリサイクルすることを呼びかけるのが、循環型経済です。
Schüco の循環型システム
当社がアルミニウム システムで利用している循環型経済モデルは、 Cradle to Cradle Certified® 製品プログラム認証に則っています。Schüco では、合計55のアルミニウム システムが認証を受けており、業界内で Cradle to Cradle® の理念に基づく製品づくりのパイオニアです。当社の C2C 認証システムについては、こちらからさらに詳しくご確認ください。
ただし、これはアルミニウムだけではありません。当社の PVC 製品も、リサイクルの可能性や排出量の削減という点では、高い水準を満たしています。Schüco が業界内で初めて VinylPlus® 製品ラベルを取得したことで、我々の取り組み姿勢が表れています。VinylPlus®の詳細については、こちらからご確認ください。
当社が使う原材料であるアルミニウム、PVC、スチールは、どれも驚くほどの耐久性とリサイクル可能性を誇ります。例えば、PVC の窓は、窓ごとにおよそ40年の寿命を持ち、最大7回まで再利用が可能です。つまり、循環型経済により、この素材は合計240年間に渡って使用が可能ということになります。
当社のアルミニウム システムは、品質も優れており、建設に最適な素材の強さを持っており、機械的な堅牢性や優れた腐食耐性が確実に得られます。これらの性能により、長期間使用することができるようになり、アルミニウムの窓、ドア、ファサードが持続可能になります。
他にすべきことは?
製造者が使用済み製品を回収したくなるようにし、その原材料を可能な限り簡単に原材料のサイクルに戻せるようにするためには、収集および回収システムを機能させることが重要です。その観点から、Schüco では、何年も前から業界内のイニシアチブである AIUIF や Rewindo に参加し、アルミニウムや PVC の原材料リサイクルに取り組んでいます。
機能する循環型経済のための業界のイニシアチブ
AIUIF
AIUIF
AIUIF(窓/ファサード建設におけるアルミニウムと環境)の目的は、窓、ドア、ファサードから取り外されたアルミニウムの長期的な再利用を促し、適切な廃棄方法や処理方法を奨励することです。 AIUIF の会員には、Schüco 以外にドイツ全国のシステムベンダー、メーカー、製作 加工業者、サプライヤーが含まれます。AIUIFは、使用済みのアルミニウム窓形材の責任あるリサイクルを実施し、そのほぼ100%をリサイクルしています。
AIUIFの活動について、より詳しく知る
Rewindo
Rewindo
Rewind はドイツの主要 PVC (樹脂製)プロファイルの製造メーカーから成る組織で、使用済み PVC の窓、ドア、およびロールシャッターのリサイクルを大くの企業に呼び掛け、促進をすることを目的としています。 Rewindo は各メーカーが PVC 製品のリサイクル活動をサポートする、サービスパートナーです。Rewindo は素材の証拠書類作成、リサイクル要件を満たすためのサポートおよび証明書の発行など、あらゆる面においてメンバーを支援しています。これらの活動を通じ、Rewindo はメンバーに対して PVC 再利用の重要性を説き、そして実際に再利用することを働きかけています
Rewindo の仕事に関して詳しく知る