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認証を受けたリサイクル可能なシステム:よりサステナブルな建設を実現するために

Cradle to Cradle Certified®

Schücoでは、57 のシステムが認証取得

建築では、何年も先の社会や環境を見越した設計をすることが重要です。 今日私たちがデザインする建物は、次の世代の人々へ受け継がれ、彼らの生活様式となるのです。Cradle to Cradle® の考えに基づいて造られた建物は、すでに未来の建築基準を満たすだけでなく、貴重な建材ストックとしても機能するのです。

Cradle to Cradle® の理念は、Schücoにおけるすべてのシステム開発の基礎となっています。C2C の理念を建設業界で実践するため、Schüco はすでに48のシステムで C2C シルバー認証を受け、その道を切り開いています。SchücoのすべてのC2C認証済システムは、非認証システムと同等に扱われており、価格が高く設定されているなどの特別な取り扱いは一切ありません。結果として、C2C 認証済のシステムを採用した建物は、従来の建物よりも優れた価値を提供します。

「地球の未来を明るいものにしたいのであれば、サステナビリティについて再考する必要があります。Cradele to Cradle® では、より環境に「ダメージが少ない」という考えではなく、「よりメリットが多い」という考え方を基にしています。この目的達成のために、C2Cでは素材の本来の品質を損なわず、 何度でもリサイクル可能な製品を生産することを目指しています。
建設業界は、このパラダイムシフトをけん引することができます。現在、建築セクターは世界中の原料材料の約半分を消費しています。この事実を変革のための機会とし、C2Cが定義するリサイクル可能な建材の開発を積極的に推し進めることが重要です。」

マイケル ブラウンガート教授(Cradle to Cradle® デザインコンセプト 共同創始者)

革新的概念

マイケル ブラウンガート教授とウィリアム マクダナー氏、幅広い視点から将来を考えるこの2人にとって、その画期的なデザインコンセプトのインスピレーションとなったのは、「自然」でした。 C2C の哲学では、すべての物質や素材を、生物学的または技術的な循環サイクルの源であると考えています。このアプローチでは、建材の品質を損なわずに再利用されるため、廃棄されるものがなく、従来のリサイクルの概念をはるかに超えたものとなっています。
Cradle to Cradle® の製品や生産プロセスでは、原材料からの生産、使用フェーズから、解体、原材料の処理や再利用に至るまで、急進的で新しい考え方や、包括的で将来を見据えた計画が必要になります。そして、使用されているすべての原材料が汚染されていないこと、そして再生可能エネルギーを使って生産されたことを証明しなくてはなりません。そうすることで、すべての原材料が安全で、人や環境に害のないものだと証明されるのです。

Cradle to Cradle Certified® is a registered trademark of the Cradle to Cradle Products Innovation Institute.
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Cradle to Cradle® のコンセプトにおいては、原料の循環サイクルが中心的な役割を担います。 消耗品には生物学的サイクルがありますし、耐久材には技術的サイクルがあります。消耗品は、そのライフサイクルの中で継続的に性能が低下していくため、最終的には生物学的に100%分解できるものであるべきです。製品の原料として生分解性プラスチックを使用すれば、環境に害を与えることなく、継続的な生物学的サイクルの中で栄養素として循環します。 対照的に、耐久材はそのライフサイクルにおいて性能が低下しないと考えられ、Schüco 製品の多くがこれに含まれます。耐久材に必要な原料の多くは、地球上に限られた量しか存在しません。品質を損なうことなく技術的循環サイクルに戻すために、その品質は一貫して高いものでなければなりません。

C2C の評価基準

Cradle to Cradle Certified® 製品基準に準拠した認証を取得したい場合は、その製品は5つの広範な評価基準を基に査定されることになります。 すべての査定基準には均等に重み付けがなされますが、原材料の健全性は特に重視される点です。もし原材料の中に、禁止リストに含まれる物質が含まれた場合は、認証は与えられません。 それぞれの査定基準に従い、ベーシック、ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナの5つの認証レベルから1つが与えられます。 査定の結果はスコアカードに記録され、5つの項目の中で最も低い認証レベルが、その製品全体の認証結果として採用されます。

材料の健全性

人間や自然環境の健全性や安全は、保証されなければなりません。そのためには、製造者は使用する物質を記録し、その有害性を評価し、使用量の制限や使用禁止指定を遵守し、問題のある物質は他の物質に置き換えて使用するべきです。

原材料の再利用

メーカーは、再利用が可能な製品を製造する義務があります。それには、製品がリサイクル可能であることを証明し、再生資源比率を高めることを奨励し、そして、再資源化プロセスを実装することが必要になります。

再生可能エネルギー

ここでは、再生エネルギーを使用することを目的としています。これを達成するために、メーカーは製造やその他処理により生じた温室効果ガスの排出量を記録し、認証を受けたエネルギーを消費することで、その排出量を相殺することになります。

ウォーター スチュワードシップ

産業用水の管理については、公平かつ意識的なアプローチを行うことが大切です。 ここで必要となるのが、責任を持って産業用水を取り扱うための方針を作成し、監査をすること。そして、水源や水質に関する課題に取り組むことです。

社会的公平性

人間の尊厳と自然システムの健全性は、尊重されるべきものです。そのためには、社内または第三者による監査を実行し、サプライチェーンにおける社会的問題を是正し、そして、より良い影響を与えるための戦略を推進する必要があります。

Cradle to Cradle® 認証を受けた Schüco のシステム

C2C シルバー認証取得済 Schüco のシステム

C2C シルバー認証取得済 Schüco のシステム

Schüco のシステムのうち、48点(ウインドウシステム 31点、ファサード システム 7点、ドアシステム 7点、サンシェーディングシステム 3点)は C2C シルバー認証を受けています。証明書および当社の製品シート (pdf, 156.2 KB)は、こちらからダウンロードできます。

窓システム

ファサード システム

ドア システム

サンシェーディング システム

製品

AWS 50 NI

FWS 35 PD.HI

AD UP 75

ALB 大型ルーバーブレード(パッシブ)

AWS 57 RO

FWS 50.SI

AD UP 75 BL

ALB C-/Z-ルーバーブレード

AWS 65

FWS 50 S.SI

AD UP 90AD UP 90

CSB(収納型成形ブラインド)

AWS 65 RL

FWS 50 SG.SI

AD UP 90.SI

AWS 65 SL

FWS 60.SI

ADS 70 HD

AWS 65 MC

FWS 60 SG.SI

ADS 75 HD.HI

AWS 65 BS

AF UDC 80

ADS 90 FR 30

AWS 65 WF

AWS 70.HI

AWS 70 RL.HI

AWS 70 SL.HI

AWS 70 ST.HI

AWS 70 BS.HI

AWS 70 WF.HI

AWS 75.SI+

AWS 75 RL.SI+

AWS 75 BS.HI+

AWS 75 BS.SI+

AWS 75 WF.SI+

AWS 90.SI+

AWS 90 BS.SI+

AWS 120 CC.SI

AWS 65 VV

AWS 70 VV.HI

AWS 75 VV.SI+

AWS 90 VV.SI+AWS 90 VV.SI+

AWS 90.SI UZD

AWS 75 SI+ RAG

AWS 65 NL

AWS 90 AC.SI

AWS 120 AC,SI

C2C ブロンズ認証取得済 Schüco のシステム

C2C ブロンズ認証取得済 Schüco のシステム

Schüco では、9つのシステムが、C2C ブロンズ認証を受けています。内訳は、窓システムが2点、ファサード システムが3点、スライディング システムが3点、そして、ドア システムが1点です。証明書および当社の製品シート (pdf, 157.5 KB)は、こちらからダウンロードできます。

窓システム

ファサード システム

スライディング システム

ドア システム

製品

AWS 114.SI

FWS 60 CV

ASS 77 PD.HI (手動)

ADS 90 FR 90

AWS 114 SG.SI

AF UDC 80.HI

ASE 60

AF UDC 80.SI

ASE 80.HI

「これまで、私たちはサステナブル建築のためのソリューションがどのようなものであるべきかという課題に取り組んできました。そして、今私たちが考慮すべきことは、これまで主な課題であったエネルギー効率化をはるかに超えたものとなっています。今日、原材料不足の深刻度が増すにつれて、建物のライフサイクル全体について考慮する必要があります。

2008年、DGNB(ドイツ持続可能な建築物評議会)は、環境的および社会文化的文脈から持続可能な建物を評価するための認証基準を開発し、それまでで最も包括的なシステムが構築されました。DGNB設立以来、Schüco は諮問委員会と密に連携を取り、早い段階から、原材料の責任ある取り扱いを意識した製品開発に取り組んできました。我々の取り組みの核は、建設建材が流通経路を循環するようなシステムの構築です。

Cradle to Cradle® (C2C)のデザインコンセプトと、我々が目指す建材の循環(再利用)に対する考え方は同じです。そのため、C2C の基準を当社の窓やファサードの製品開発に適用することは、私たちにとって合理的な流れでした。」

Winfried Heusler 教授(Schüco International 上席副社長)

サステナブルな計画が簡単に

それぞれの建物には、異なる特徴があります。そのため、設計者やプランナーは、各案件において柔軟な対応ができ、必要に応じて調節が可能となる建材ソリューションを求めています。Schüco のモジュラー システムは、窓、ドア、ファサードの各システムを自由に組み合わせることが可能なだけでなく、組み合わせごとの費用や性能の試算が簡単にできる理想的なシステムです。

Schüco は、2016年にモジュラー システムで C2C のブロンズ認証を取得しています。これは、認証された製品を使用して、生産ライン全体をC2Cブロンズ認証水準にまとめることができることを意味します。C2C モジュール システムは、2018年にシルバー認証となっています。現在は、48点のシステムが、グレードの高い C2C シルバー認証を受けています。

SchüCal:設計ソフトウェアである SchüCal は、モジュラーシステムを最新の設計業務に導入したことで、個々の窓、ドア、ファサードの組み合わせで C2C 検証を取得できるようになりました。 また、SchüCal では、C2C シルバー認証の Schüco システムを使用した場合に、C2C 準拠の構成になっているかどうか、簡単にチェックすることができます。さらに、ボタンを押すだけで、環境製品宣言、U値の計算結果、CE 性能宣言書を作成することも可能です。 ファサード設計者は、SchüCalを使用することで持続可能な建物の外観設計において妥協することなく、高いデザイン自由度と、信頼性を得ることができます。

建物の認証:C2C 認証建材は、LEED や DGNB(ドイツ持続可能な建築物評議会)の建物認証システムからも高く評価されています。さらに、C2C認証は、他の多くのグリーンビルディング認証のための補足文書としても利用が可能です。 Schüco は、現在認証を受けた形材に関する詳細な書類を公表することで、設計者、オーナー、製作 加工業者の皆さんの業務をサポートしています。

初めての建物

ドイツ初の C2C に着想を得た建物が、エッセンの ユネスコ 世界遺産であるツォルフェアアイン炭鉱にある RAG 本社ビルです。この建物には、シルバー認証を得ている Schüco AWS 75.SI+ アルミニウム窓システムが使われています。それぞれの窓ユニットは、建物が取り壊われたり転用される場合でも、完全にリサイクルできるようにデザインされており、廃棄物ゼロのファサードを実現しています。

RAG 本社ビルについてご興味ある方は、こちらから詳細情報ごご覧いただけます。

© Jens Kirchner 

明確に書面化されたサステナビリティ

サステイナビリティ レポート

私たちのサステナビリティ レポートでは、GRI(グローバル レポーティング イニシアチブ)による国際的に認められた基準のガイドラインを元にし、Schüco においてサステナビリティを調達する方法を報告し、当社の経済活動/環境活動/社会的活動のバランスを取り、将来に向けての目的を定義しています。

私たちのモチベーションと貢献

サステナビリティに関するパンフレット

現代のグローバルな課題解決のため Schüco が取り組んでいるサステイナビリティ対策について、より詳しく知ることができます。